天声手帳

話題のニュースや身近な事件で感じた事です

ひょっとこおじさんのおい!おい!おい!

最近世の中のたがが緩んでいると思われる出来事が多発している。わざとやるのは犯罪だが、知らずにやってしまう、思い違いをしていた、世の中の常識とずれている感覚である等々・・・。

 

大阪の某政治家は熊本地震を「大変タイミングのいい地震だ」と言った。格安の某航空会社は国際と国内を間違えて海外からの到着便の客を国内の到着ターミナルに案内してしまい、乗客は全員関税を通らないで解散した。関西の某TV局は熊本の災害地で並んでいる列に割り込み、優先で給油を受けた。某自動車会社は燃費の不正申請をしていて、提携している別の自動車会社から指摘された。etc・・。

 

おい!おい!おい!そりゃないだろう。○○さん、冗談はよしこさんだよ。うっかり間違えたのは同情の余地があるかもしれないが、それが社会に大きな影響を与える場合はうっかりではすまされない。人のことはともかく、自分の行動は自分で責任をとるのだからうっかりが出そうな予感がしたらより慎重に、もう一度よく考えてから実行したい。高速を逆走してからでは遅い。

 

これくらいならわからないだろう、会社のためになることなのだから・・・。会社という組織の中だけで暮らしていると、それが常識になってしまう。私のリタイア前の会社も何時のころからか会社はステークホルダーのためにあると言い出した。それまでは利潤の追求だけが会社が生き残る道と言っていたのに。私がリアイアするころは、①仕事上の安全安心、②情報漏えいの防止、③パワハラ、セクハラ、不正行為の禁止が毎朝のミーティングで強調され、会社の上司は仕事の効率化や生産性向上を叱咤激励することはなかった。上司がやさしいのではなく、自分の職場からそれらのことが漏えいしたら責任問題になるからである。

 

今は不正行為をみつけたら直ちにツイッターやブログで拡散し、訴えた人は責任を問われないことになっている。会社内でもそういう人の賞与や昇進に影響がでないよう配慮することになっている。もう何をやっても隠せないのである。政治家や芸能人、スポーツ選手など有名人はもちろんだが一般庶民も世の中の動きをしっかりみつめて自分の身を守る術(すべ)を身につけなければならない時代である。