天声手帳

話題のニュースや身近な事件で感じた事です

優しさが試されるときである。

4/18付の産経抄で、熊本地震の支援が始まったと報じられた。最後は今こそ優しさが試される時と結んでいる。今週の土日で、海外や日本各地から支援者が続々と熊本入りしていて、あとかたずけ等を手伝っているが、まだ余震もあるため、安全が確認できる家以外はかたずけの派遣ができず、現地では受け入れ方法に苦慮していると報じられた。それでも、かけつけてボランティアで手伝おうとする人は十分やさしいといえる。

 

安倍首相も現地入りして被災地を視察し、今回の地震激甚災害に指定するつもりと発表した。激甚災害は被害状況を確認する必要があるのかと思ったが、民進党岡田党首がなぜもっと早く指定しないのかとカミついていたので東京にいたままでもできたのかと思い直した。どちらも政治的なかけひきばかり目についてやさしいとは感じられなかった。それより現地入りと同時にのりまき1000個、サンドイッチ1500個を手渡し、忙しいにもかかわらず気さくに写真撮影に応じたお笑いタレントのコロッケさんの方がずっとやさしい。

 

熊本の被災地から発信するツイッターハッシュタグ「#被災飯テロ」が注目を集めている。停電で使えなくなった冷蔵庫で解凍されてしまった生鮮食品を優先で調理し、おいしそうな写真を載せる。水を使わなくてもいい料理、洗わなくてはいけない食器を使わない料理、などどれも優しさが目いっぱいで気持ちがなごみます。

こういうアイデアを出せる人はきっとやさしい人ですね。

 

やさしい人なら解けるクイズという番組がある。ある状況で優しさを発揮した人の行動をあてるクイズである。よりたくさん当てた人が優しい発想ができる人というわけである。やさしさは点数になって視聴者に示される時代になった。クイズ番組なのでお笑いですませるが、あなたのやさしさはどのくらい?という問いは常に自分自身に選択をせまられている問題である。やさしさにもお金がかかるので、自分のできる範囲を見定めるのが難しい判断である。

 

私の地元の自治会にも寄付金BOXが設置された。今度の総会で住民から寄付を募る予定である。さて誰もみてるわけではないが、お金がかかるやさしさは何点とれば合格なのだろう。