天声手帳

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また水田の季節になった

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今週のお題「植物大好き」

我が家の植物大好き人間は私ではなく、カミさんである。○○市の山野草の会に所属して、作品を育てて展示したり、隣の市まで野草展示会の見学に出かけたりする。カミさんは運転できないので、私がもっぱら運転手役でつきあわされる。一番多いのが植物や野菜の苗を買うための、近隣のあちこちにあるホームセンターや園芸センターめぐりである。気に入ったモノが見つかるまで探すので、運転手役も大変である。

 

毎年市のイベントとして開催されるオープンガーデンに刺激されたのか、最近は猫の額ほどの自宅に庭に凝りだした。枕木をたててみたり、石を並べて道にしたり、盛土をしたりと忙しい。でも5月なって一斉に花が咲きだすと私が見ていても楽しい庭になった。早速ブログの写真にとりいれている。

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以前二人で北海道の利尻岳登山をしたときに、わざわざ恵庭市に立ち寄り、自転車でオープンガーデンめぐりをしたことがある。関東とは咲く花の季節が違うので、7月の中旬でもどの家も素晴らしい庭づくりをみせてくれた。
皆さん、花を通じての交流がさかんで、道内の花の情報にくわしいのに驚かされた。
道内の様々な花のきれいな公園も紹介されたが、そこまで回る余裕はなかった。けれどお薦めの園芸センターにはタクシーで行ってみた。何を買ったか忘れたが、カミさんはいいものがたくさんあると興奮していた。

 

高齢だった父が我が家へ来たときに、隣町のラベンダー祭りに連れていったことがある。近くに菖蒲やあやめの公園もあり、きれいに咲き誇っていた。でも私の印象に残っているのは、祭りから公園まで歩く途中の田植えをしたばかりの水田を父がじっと見つめていたことである。都会のマンションに越してから田園風景をしばらく見ていなかった父は子供の頃に遊んだたんぼを思い出していたに違いない。

 

植物は都会のストレスに疲れた人を癒してくれる。生き物ゆえに、見るたびに違う様子をみせてくれる。人はその変化の有様をみて自分の人生と重ね合わせてしまうのである。そして枯れてもまた来年咲いてくれる植物に思いをはせ、年を取るたび来年もこの花がみられるだろうかと考えてしまう。

 

立派に咲いてくれた花が萎れてしまったときは、また来年もお願いしますと祈りながら水やりをする。それは自分自身に水やりしてるのと同じである。

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