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天声手帳

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若冲展に行く

ライフスタイル

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上野の国立科学博物館で企画展のバイオミメティクスを見たあと、隣の若冲展に並んだ。たまたま本日はシルバーデーで65歳以上は無料と聞いたからである。カミさんからどのくらい並んでいるかみてきてくれと言われていたので、見に行ったのである。17時までに並べば入れるとのことだったので、10分前に行ったが140分待ちだった。聞けば昼間は320分待ちのときもあったそうである。

 

若冲は私のイメージは異端の画家である。尾形光琳本阿弥光悦俵屋宗達の作品展を見に行ったとき、前衛的とか風変りな画家として、曽我蕭白伊藤若冲の絵画が隅の方に何点かあったのを覚えている。その時は正統派ではない扱いだったので、どぎつい感じがして好きでなかった。好みはむしろ池大雅与謝蕪村の十便十宜図である。

 

今回は長く並んでやっと入れたせいか、短い時間でしっかりみようとがんばった。印象的なのは細かい写生的な描写で生き物が本物より美しく感じられることである。特に赤色の使い方は素晴らしく、鶏の作品は得意分野のようで、どれも迫力満点だった。奇抜な作品が置いてなかったせいか、異端の画家のイメージはなかった。

 

それにしてもすごい人気である。開催期間が一か月と短いのもあるが、主催者も有名画家ではないので遠慮したのかもしれない。私など絵は素人でいいと言われているものしか見てこなかったので、西洋画家もモネやルノアールゴッホフェルメールなどが中心である。でも色彩の魔術師、マチスをみたとき考えが変わった。今まで前衛と言われているもののよさがわかってくる気がした。今回はその日本版である。

 

今までマニアックと言われていたものも、口コミやツイッターで広がると評論家の意見に左右されないで、自分で確かめて評価する人が増えたのだろう。若冲の絵は素人目にもわかりやすく、若者から年寄りまで万人に受け入れられる要素をもっている。専門家だけがわかる高度な技法を説明されるより、自分でいいと思ったものが見たいものなのである。

 

人気で左右されるのも好ましくないが、何のどこがいいのかを言えるよう、自分の感性も磨いていきたい。

(次回更新は23日(月)の予定です)