ランドセルが値上がりしてもバカ売れの理由
子供たちが退職祝いをしてくれるというので、夫婦でいそいそと都内に出かけた。先日会ったときは、つかまり歩きだった孫がもうつかまらなくても歩けるようになっている。初めての女の子なので可愛いことこの上ない。もうパパは言えるので、早くじいじいを覚えてほしい。
団塊の世代は途中で○○ショックを何度か経験したが、なんとか退職まで会社に勤められた。のでリタイア後もそこそこ年金をもらえる生活ができる。適当な昔の趣味と旅行で、リタイア生活を楽しむ人も多い。けれど子供たちは大変である。就職氷河期や結婚しない症候群をくぐり抜けて、就職、結婚にたどりついても、子育てはまた別である。二人の孫に恵まれたのは今はとても幸運なことと思っている。
実は今ランドセルがバカ売れしている。この少子化時代にも関わらず2010年350億円規模だったのが、2016年は600億円の市場だという。背景に3世代でのランドセル選びがある。お金を出すのはもちろんじじばばで約5割とある。うちも上が今年入学だったので、ランドセルを買うことになり、近所のスーパーのつもりが東京にデパートで買ったとカミさんから聞いた。今年は下のお雛様と合わせてうちでも孫への出費が多い。
もっと読んでいくと次は孫旅とある。レジャーや食事など親抜きでじじばばが孫と繰り出し、喜んでめんどうみるという構図である。そういえば2月に孫をスキーに誘った。息子は忙しくて休日も出勤と聞いたので、スキーを教えるのは私しかいないと声をかけた。でもこの時は結局両親も一緒に行くことになった。
私の友人は土日のたびに孫を預かっていると聞いた。
うちはそれほど孫べったりではない。住んでいる場所も電車で90分、車で2時間の距離なので、孫が来るのは年に数回である。何より私もカミさんも孫の教育に口出ししないをモットーにしている。甘やかしはいけないのである。
子供たちもあちらのご両親とうちを等距離においているようである。
シニア層の孫消費市場は1300億円とある。孫は可愛いが、孫コンシュルジュまでついているホテルに宿泊するつもりはないので、うちの場合当分孫消費はない予定である。
子供ともそうだが、孫とも適度な距離を保って、生活するのがお互いしあわせで長続きする秘訣と思っている。