天声手帳

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ドローンは空の産業革命か

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無人飛行機や子供の遊びから始まったドローンは産業への活用が始まり、政府の規制法も明確になって民間でも様々な取り組み、実験が行われるようになった。ニュースで取り上げたものだけでも、御嶽山での行方不明者捜索、北海道旭川での農業への活用、楽天やアマゾンの商品配達実験などがある。

 

www.excite.co.jp

 

ドローンの市場規模は数百億円から数兆円と様々であるが、まだ実験段階なのでどの程度普及するのかは、これからの開発や導入しやすい環境づくりにかかっている。しかしスマホなどのモバイル端末との連携、人工知能の搭載、導入価格の安さなど条件は揃ってきているので、爆発的に広がる可能性を秘めていることは確かである。

o2o.abeja.asia

 

ドローンBizのサイトに活用事例があるので、調べてみた。面白そうなものもいくつかある。まず倉庫での在庫管理、積み上げたダンボールのラベルを自動的に読み取る機能をつけたドローンなら、たくさんの積み上げた在庫を人手によらず管理・把握できるものである。室内なので、ちょっと盲点かもしれないが、法規制は関係ないし、人件費節約との交換条件なら導入しやすい。早く正確に読めるようになればすぐ普及しそうである。

dronebiz.net

 

次はスポーツや生態系観察への活用、カメラ搭載の本来の機能を十二分に活用でき、今までに撮影できなかったアングルでの映像や、知られていなかった動物の生態などがわかり、何が出てくるか楽しみなところがある。

 

農業への応用では農薬散布以外にも、農作物の害虫被害管理や生育状況調査、温度管理などに使えそうである。これは農業に精通している人がドローンの操作や役割にも精通しないといけないので、お年寄りには難しいかもしれない。

 

一方でカメラを積んだドローンが個人のプライバシーを侵害する可能性もある。爆発物や毒物を積んだドローンが、テロに使われたら大変なことになる。法規制や使う人の使い方で、ドローン禁止あるいは一部の使用方法のみ許可などということもありうる。

 

秀れた科学技術の進歩はいつも人間にその使い方を問う。人間が精神的にも成長していかないと、技術の進歩の恩恵を受けてはいけないと神が教えているのだと思う。