天声手帳

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リオ五輪の問題点

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8月5日から21日まで、南米で初のリオ五輪が開催される。決定の時の石原都知事の残念そうな表情が印象的だった。そのリオ五輪が今、開催を危ぶまれる事態になっている。危ないと言われたワールドカップを乗り切ったので、五輪もと考えるがそう甘くないようだ。

 

arcanaslayerland.com

 

問題点はたくさんありすぎて、枚挙にいとまがないほどだ。最初はルセフ大統領が汚職問題で弾劾裁判となり、180日間の業務停止で五輪期間中はテメル副大統領の暫定政権となる。各国の首脳は開会式への参加を見送るところも出てきている。突発的な事件への対応も大統領がいなくて大丈夫かとの心配がある。

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次は治安の問題。これは派遣される選手団やコーチらの最大の恐怖である。盗難程度ならいいが、殺人事件も多発しているので、大規模なテロ事件が一番気になるところである。今日もトルコで爆発があり、何十人も亡くなったと報道されている。五輪の期間中はブラジル最大の治安体制を敷くことになっているが、警察官に給料が支払われなくて集まるのかとも疑問も出ている。日本の卓球女子は治安を理由に事前合宿を見送った。

 

衛生状態がその次である。蚊が媒介するというジカ熱がリオに蔓延している。リオに行った日本人は帰国時に、空港ですべてチェックしないと心配である。リオ五輪会場のグアナバラ湾の汚染も問題になっている。薬の効かない強い菌がたくさんいて、かかったら最後と脅されている。五輪までにきれいになるのだろうか。

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最後に施設や地下鉄の工事が間に合わないとの情報である。移動手段や会場の手当てができないと競技ができない。他にもロシア選手のドーピング問題で金メダル候補の不参加が続出など五輪本来の問題もある。

 

それでも東京都の都議会議員や区会議員はリオ視察を予定していると言って、マスコミにたたかれている。東京都だけでなく、近隣の会場になる予定のところは全部である。東京と全く条件の違うところを見ても、全然参考にならないではないか。病気になって帰ってくるようなものだと思う。行かなくて済むなら行かない方が利口な選択だ。

 

五輪となれば報道陣もたくさん行くことになる。競技の中継は楽しいが、事件や事故の中継ばかりとならないよう心から願っている。