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CPSとIOTの時代がくる

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先日はソフトバンク孫社長が英半導体設計大手アームホールディングスを3.3兆円で買収すると発表した。理由はIOT関連事業を強化するのが狙いと言われている。7月28日には三菱総合研究所日立製作所NTTデータが、経済産業省の2016年度「IoT推進のための社会システム推進事業」を受託したと発表した。
地方自治体が経営する水道事業でのIoTおよびサイバーフィジカルシステム(CPS)の活用を共同で推進する。
IOTやCPSはこれからの時代のキーワードである。よく勉強しておきたい。

 

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CPSはサイバーフィジカルシステムでITと物理的なデバイスや機械を接続した高度システムのことで自動車の自動運転を考えるとわかりやすい。自動運転ではセンサーなどから得た実体世界の情報(Physical)を高度なIT(Cyber)を駆使して駆動系(Physical)を制御する。ロボットやドローンなどAIを組み込んだものも考えられる。


IOTはインターネットオブスイングズで物とインターネットをつなぐ概念である。ウエアラブルデバイスやスマートシティ、次世代FAなどだが最近は次世代交通システムの研究が盛んである。東京都は富士通と共同で自動車走行データを活用し、渋滞多発地点を分析して渋滞解消へつなげる対策を研究している。

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2015年のインターロップTokyoではIoTプラットフォームを構築するための具体的な技術やソリューションが多数展示され、注目を集めた。「健康長寿社会を実現するノーマリーオフ生体計測技術」では通電しなくても、記録データを失わない新デバイスである「不揮発性メモリ」(NVRAM:Non-Volatile RAM)を活用し、
「ほとんどの電源をオフにしたまま処理を行う技術」が展示されていた。これを組み込んだウエアラブル生体センサが、モニタリングを必要とする患者の日常生活の情報を取得する。

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ソフトバンク日本オラクルは、瀬戸内海の豊島で電動バイクのレンタル事業を始めた。電動バイクEV-neoのレンタルサービス「瀬戸内カレン」だ。LTE通信を行う車載機器をバイクに内蔵し、位置やバッテリー残量など、さまざまなデータを取得するという。今は現在地や稼働状況、バッテリー残量の把握などを行っているが、これからは危険区域への立ち入りや、フェリーの出航情報通知、決済や観光ルートの提案などを行う予定という。

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富山県氷見市では、人工知能を搭載したロボット(病院で働くPepper)や命をつなぐIoTペンダントなど、ITを活用して地方の高齢者を救う取り組みを実施している。

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CPSもIOTも人が直接入力しないでも、センサで状況を把握し自動的に人の役に立つ動作をしてくれるところがすごい。人は気が付かないうちにいい意味で機械に支配されることになる。便利なうちはいいが悪用されると大変である。法の整備など、これから取り組まねばならぬ課題も多いと思う。