川柳を学ぶ
地元のお年寄りの会に川柳クラブがあるので、入会した。生徒8人、先生一人の小さなクラブである。月2回程度、集会所に集まって川柳をつくる。前週に宿題のお題があって、3句。当日出されたお題で2句。当日のお題は無記名で提出し、みんなでどれが気に入ったか投票する。私は川柳をつくるのも初めてなのに、基本を教わらないで最初から参加してしまった。
このクラブには知り合いが数人、友人が一人いたので緊張感はなかった。当日のお題は「海」30分考慮時間がある。私が作ったのは次の2句。
① 「砂浜の孫もかすんだ日射しかな」 ②「シナ海の争い笑いカモメ飛ぶ」
1は海で孫が遊ぶ様子をみた、爺さんの気持ちのつもりだった。幼い頃を思い出して涙で目頭が熱くなるつもりだったが、その感じが出ていないので、なんでかすむの、陽炎がでているのかなと言われた。
先生には「かな」という詠嘆は俳句では使うが川柳では使わないと言われてしまった。
2は海にはたくさん鳥がいるのになんでカモメなのという人がいた。友人がカモメは笑っているように見える鳥だよとフォローしてくれた。他の方の「大国が海に線引く・・・」とかぶってしまった。「昔から海はみんなの・・・」の句もあった。時事ニュースはすぐ思いつくが、かぶりやすいと思った。
投票では両方とも1点づつ入った。初めてにしてはすごい、前からやっていたのと冷やかされた。
みんな気軽に思いついたことを言い合う楽しい会である。私が初めてだったので、簡単な自己紹介もしてくれた。ちょっと頭を使うのでボケ防止にもなる。
次回のお題は「若さ」である。先生が選んだ句は
「若者の指が踊っているメール」 「怖いもの何もなかった若かった」
川柳は季語がないし、思ったまま作ればいいので俳句よりやさしい。
さっそく宿題に取り組み「上り坂オレより先に歩く妻」をカミさんにみせたら、大笑いされてしまった。