天声手帳

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小池新都知事は期待できる

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都知事選は政党の推薦を受けなかった小池百合子氏の圧勝に終わった。それも100万票以上の大差である。自民党都連は小池氏の応援をしたものは除名との厳しい処分で締め付けを図ったが、若狭議員のようにそれでも応援する議員はいた。終わってみれば処分などできない状況で、逆に石原都連会長は辞任の予定である。

 

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

選挙中の小池氏のパフォーマンスは最高で、石原元都知事の小池氏への悪口、鳥越氏とのバイキングでの争いなど、すべて小池氏の有利な方向に進んだ。遊説の数、政策の内容、応援者の顔ぶれなど今回の都知事選はTVも事細かに報道し、都民でなくても高い関心で見ていられた。投票率は前回より10%以上あがり、近年にない盛り上がりぶりである。

 

選挙が終わってからも、各TV局への出演、都庁への初出勤の様子、当選後の記者会見など、その人気は一向に衰えをみせない。小池氏は初の女性知事だが、女性であることも前面に押し出したりはしない、女性だからできるとか、そういうことも言わない。都議会との対応も、選挙中のように対決姿勢ではなくなった。
自ら各政党都連に挨拶に行き、丁重にご機嫌伺している。オリンピックでは予算削減をあまりいうと、犬猿の仲である森オリンピック会長の機嫌を損ねるので、慎重に言葉を選んでいる。政府サイドも小池都知事と仲良くやって行くスタンスに変わり、もう小池氏の敵はいなくなったように見える。

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これに対し、石原都連会長は推薦した増田氏が負けた後も、まだ都知事にこだわったり、負けた責任は自民党幹事長のせいと責任逃れ発言をしたりと、世の中の変化についていけない様子がありありである。やっと都連会長辞任の話が出てきたが遅すぎるくらいである。

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小池氏は都知事選に出ると発言してから、そんなに長い時間ではないのに、東京都の問題をよく勉強している。TVタックルの田嶋陽子氏の質問の中で、都庁職員の女性比率は30%と数字を出し、国会の女性議員の比率を聞かれて156位と答え、記者が107位と訂正しても、それはWEFの数字と即座に応えた。

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都知事就任会見では、緑の戦闘服をブルーオーシャンに着替えて、早くも「セーフシティー」「ダイバーシティー」「スマートシティー」の3つのシティーを目指すと、新しいキーワードを打ち出した。

headlines.yahoo.co.jp

 

選挙中「劇団ひとり」とタレントの名前で自らを形容した小池氏は、会見での受け答えや、敵味方との対応の仕方などをそつなくこなし、新しい風を都庁に吹き込んでいるようで、これまでの知事よりずっと期待でそうだ。