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天声手帳

話題のニュースや身近な事件で感じた事です

フィンテックは金融革命か

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IT技術と金融の融合であるフィンテックは銀行にとって黒船の来襲である。音楽配信サービスでCDショップが減ったり、アマゾンのECサービスで本屋が少なくなったりしたように、IT技術は本来業界以外の新規参入者の介入を容易にし、より便利なサービスを簡単に作り出してしまう。銀行にとっては、同業他社が増えた感覚なのか、それとも新しい銀行ノウハウを勉強しないとついていけなくなるのか、どちらにしても難しい対応を迫られている。

biz-journal.jp

 

決済業務からみてみよう。米国のPayPal(ペイパル)は電子メールアドレスとインターネットを使ったサービスで買い物をする際、クレジット番号を通知せずに決済ができる。中国のAlipay(アリペイ:支付宝)は商品到着を顧客が確認してから決済するエスクローサービスが出来る。配送事情が良くない中国で人気のサービスである。ビットコインも一種の電子マネーで決済可能である。いずれも便利にみえるが、ネット上のトラブルが皆無とは言えない状況で、日本で安心して使用するにはまだ時間がかかりそうである。

toyokeizai.net

 

次は直接のお金の貸し借り。これは中小企業にとっては簡単にお金を借りることができれば、資金の運転が非常に楽になるので、すぐにでも利用したいシステムである。しかし規制が厳しいのと、既存のシステムががっちり組まれているので、新規参入の業者の信用が一番の課題になる。しかし利用して実際に銀行より安全に手軽に利用できるようになれば、爆発的に増える可能性を秘めている。一方、保険などの長期の信用が必要なものはまだ参入がむずかしいと思われる。

 

これに対し銀行側でも指をくわえて見ているだけではない。三菱UFJなど、自分達でフィンテックをやろうという意気込み十分である。2015年2月に「Fintech Challenge  2015」として技術、ビジネスモデル、アイデアを一般から募集したのである。いいアイデアを出した表彰者は採用したそうである。IT技術の取り込みも怠りなく取り組んでいる。

www.nikkei.com

www.bk.mufg.jp

 

フィンテックはまだ手探りの段階なので、日本での普及は先になりそうである。本のアマゾン・ドットコムのように、米国からの進出を待っているのではなく、日本から独自のベンチャー企業が出てきて、大きく育ってくれることを願っている。