天声手帳

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次はトランプ大統領誕生か

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イギリスの国民投票はEU離脱に決定した。株価の下落、円高の進行は予想された展開だが、スコットランドの首相が独立を言い出したのは意外だった。一度否決されているのに。次はトランプ、クリントンの一騎打ちとなった米国の大統領選である。

 

トランプ氏はスコットランドのゴルフ場で、早速EU離脱派の勝利を称賛した。「人々は自分の国を取り戻したいのだ、独立がほしいのだ」といつもの保護主義孤立主義の持論を正当化した。トランプ氏の主張や政策はユニークなので、都度日本にも紹介されている。いわくスタバやアップルのボイコット呼びかけ、メキシコ国境との壁の建設等である。初めはマスコミにも相手にされず、反対デモも激しかったが、共和党の正式な候補者になると、発言が現実味を帯びてきて、ホントになったらどうしようとの不安がマスコミの論調にもみえはじめた。

 

日本に関しての発言は、安保条約は破棄するか相応の金額を支払ってもらう、という脅しである。日本政府はまだ何も正式コメントしていないが、国民はもう不安を感じはじめている。安保条約は破棄できないので、相応の金額を支払うことになるが、一体どのくらいなのか、安保自体の中身も変わるのか、日本の財政はどうなってしまうのかなど、軍隊を持つことを含めて一から安保見直しを迫られることになる。今の日本の政治家にこの問題をきちんとさばける人はいない。野党も野次馬では済まなくなるので、
迂闊なことは言えなくなる。

 

BBNEWSではトランプ氏の人気を4つに分けて紹介している。いわくビジネスマンとしての評価、独立性、米国が第一、不適切な発言である。アメリカ人の本能に訴えるような手法をとっているため、いわゆる不満だらけの弱者や若者の層にとてもアピール力が強いと思う。常識的でないことが、今風にあっているのかもしれない。

 

イギリスのEU離脱もEU側ではドミノ式に離脱する国が出るのを恐れている。すでにフランス、オランダなどが、イギリスに習いそうな勢いである。正式なEU離脱までは早くて2年かかるそうだ。その間に世界の情勢はかなり変わりそうだ。東京オリンピックがどのような状況のもとで開かれるかのか、全くわからなくなった。


EU離脱は接戦だったので、次の首相がEU残留に切り替えて、再び経済が戻る状況になるのか、米国でもトランプ氏が大統領になって、世界の考え方が変わる時代になるのか、今が分かれ目である。