天声手帳

話題のニュースや身近な事件で感じた事です

認知症とその対策

f:id:yken1122:20160725115811j:plain

認知症の介護は大変である。多幸症で周囲に関心を示さず、いつもニコニコしているならいいが、うろうろして目が離せない、同じことを何度も言う、モノが亡くなると周りの人を疑う、大声を出す、汚物をため込む等になると24時間目が離せなくなる。

blogos.com

 

本人は記憶力、判断力の低下で悪気はない。付き合う方も普通の人ではないという認識で、行動の意味、理由を理解して対応しなければならない。物盗られは自分のボケを認めるのが怖いので、他人のせいにする、徘徊は過去の記憶で日常を送ろうとしてしまう、汚物をため込むのは粗相をした時に自分でなんとかしようとする気持ちの表れである等々。精神科病院で治療やリハビリをしても完全に治るわけではない。施設へ入る前に、介護保険の支援サービスを組み合わせて、自宅で介護できるようにする方法は
ないものだろうか。

 

認知症の6割はアルツハイマーである。アルツハイマーは「アミロイドβベータタンパク」の蓄積と「タウタンパク」の凝集が原因である。これを直接調べるのは負担がかかるので、通常は「物忘れ健診」で「簡易スクリーニングテスト」を実施する。これに基づき認知症初期段階の人には、もっと脳を使うアドバイスを行う。俳句や短歌をつくる、絵を描く、囲碁や将棋をするなどである。さらにコミュニケーションを増やす、
質の良い睡眠をとる、人生を再評価する「回想法」、音楽に親しむ「音楽療法」、動物と触れ合う「アニマルセラピー」、香りを楽しむ「アロマセロピー」などから自分に合うものを選ぶ。アロマでは「ローズマリーカンファー」と「レモン」が効果が高い。

 

「ユマニチュード」という新技法がある。見つめるー同じ目の高さで20cmまで近づく、話しかけるーやさしくおだやかな声で、触れるー広い面積でゆっくりとやさしく、立つことをサポートー体をもちあげず、腕もつかまないで自力で立たせるの4つの基本的な手法である。些細なことだが、これによりケアを拒絶していた人と、笑顔で会話が交わせるようになる。さらには呼びかけに応えず寝たきり状態だった患者さんが、自分の足で立ち上がるようになるなどの実績が報告されている。

 

記憶力低下を抑制する中鎖脂肪酸を効率よく摂取する食事もある。脳エネルギーの不足にはケトン体をとることが重要だが、この中鎖脂肪酸は他の脂肪酸より10倍も多くケトン体を作り出し、肝臓に入る前に5倍も速く分解されエネルギーになる。夏野菜・鶏ササミを使った素麺にMCTオイルをたっぷりかけて、シソの葉を乗せればさっぱりした夏にぴったりの食事になる。

info.ninchisho.net

 

コリンも記憶力増進の関係した栄誉素である。コリンを含む代表的な食べ物は、牛乳、レバー、卵、大豆、ピーナッツなどがある動物性食品はコレステロールも高いので、植物性の大豆などから男性550mg/日、女性425mg/日くらいとると良い。

info.ninchisho.net