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天声手帳

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内閣府の調査によると、日本の65歳以上の

社会

内閣府の調査によると、日本の65歳以上の単身世帯の貧困率はなんと48%にものぼる。

日本の相対的貧困率は15%だから、高齢者の一人暮らしは下流老人が多いといわれるのももっともである。下流老人になる原因は様々だが、自分の将来に対する設計がきちんとできていないところに原因があるように思う。親の介護、自立できない子供の世話、配偶者との死別など、突然にあるいは徐々にやってくる不安に対する備えは早くからやっておくに越したことはない。

 

NPO法人ほっとプラス代表理事で下流老人の作者である藤田孝則さんは、TVの老後破綻を特集した番組にひっぱりダコである。藤田さんによれば老後破綻になる人にないものが3つあるという。年金、貯蓄、人とのつながりである。年金や貯蓄はお金の話なのでわかるが、人とのつながりはうつや認知症の予防だろうか。定年退職後は趣味やボランティアで地域とのつながりを大事にしようというのは人のためでなく自分のためなのである。

 

藤田さんは、お一人様の老後でも女性の場合は収入に合わせた一人暮らしができるが、男性の場合は生活力がなく立ち直れなくなってしまう人が多いという。男には女・子供には世話になりたくないというプライドがあり、生活保護が受けられるにもかかわらず受けたくないとこだわる人がいる。これが孤独死やうつにつながり自殺するケースもあるという。

 

地震や災害のときにボランティアや他からの援助を受け入れる能力を「受援力」という。藤田さんはこれを下流老人にも適用して人から助けてもらう素直な心のことを受援力と表現して、高齢者の受援力の向上を呼び掛けています。下流老人になりそうだったら、生活保護はどうしたら受けられるのか、家族や親せき、地域社会はどこまで助けてくれるのか、はじめからあきらめずに自分でよく見極めて、早めに自ら行動を起こすことが重要です。まず相談できるところからあたってみましょう。渡る世間に鬼はないと思って。