追悼・大橋巨泉さん
作詞家の永六輔さんに続き、12日大橋巨泉さんが亡くなった。11PMの司会の時代から、我々世代には遊びの楽しさをそのままテレビに持ち込んでくれた、名司会者の印象が強い。その後もCMやクイズダービー、ゲバゲバ90分など、なつかしい番組とともにあの時代を思い出させる印象的な人だった。
11PMでは夜の11時台という当時では深夜の時間帯で、この番組のために寝る時間が遅くなってしまった。
クイズダービーははらたいら、竹下景子、篠原教授の3人の回答者の個性を十分引き出した名司会だった。
パイロットのCMでは最初何をいっているのかさっぱりわからなかったが、気が付いたら周りの人に自分が解説するまでになっていた。趣味のゴルフや競馬にも感化され自分もやってみようという気になったものである。
NHKニュースWEBが各界から巨泉さんを惜しむ声を掲載している。中村メイ子さんは昭和が終わった、関口宏さんは民放らしさを作り上げた、王貞治さんは生き様がうらやましいなど巨泉さんの幅広い交際ぶりがうかがえる。
Gigazineではパイロット万年筆のCMやクイズダービーの動画がみられる。11PMは1965年から、万年筆CMは1969年だったことがわかる。私は10代後半から20代前半だった。何事にも多感な時期で記憶力も良かった時期だった。
巨泉さんの逝去に関し、妻寿々子さんの「モルヒネが逝去の原因になった」とコメントしていることが話題になった。ガンとモルヒネの関係について関係者がコメントしているが、末期に痛み止めとしてモルヒネを使うのはやむをえないことという見解が多い。使用する時期と量は医者にまかせるしかない。
82歳といえばだいたい平均寿命だろうか。私も平均寿命までは生きたいと願っている。巨泉さんは幸せな人生を送ったといえると思う。心からご冥福をお祈りしたい。