高島礼子さんがかわいそう
高島礼子さんは落ち着いていて品もあり、最近は京都の歴史案内の番組にも出演しているので、私もテレビでときどきお目にかかっている。私の好きな女優の一人である。私生活ではイケメンでカッコいい男優の高知さんと、二人でライダー姿のショットを見たことがあり、誰がみても美男美女のおしどり夫婦だった。
それが今回の報道で、夫の高知東生さんが覚せい剤と大麻所持の疑いで逮捕された。しかもクラブホステスとホテルにいたところを見つかってしまった。高知さんは高島さんの父親の介護をしていて、現在は俳優を止めて、横浜でエステのお店を経営しているとのことだった。それが何故こんなことになるのか。これには和田アキ子、爆笑問題の大田光など、同じ芸能関係から高知への怒りと高島さんへの同情コメントが、次々に発表された。
当事者の高島さんはただ驚いているばかりとまだコメントらしいものはないので、これから事実が明らかになっていくのだろう。朝のワイドショーもEUネタや参議院、都知事の選挙と大忙しになってしまった。麻薬については清原選手の記事がまだ記憶に新しい。原因と結果についても語りつくされている。一緒にいたクラブホステスは通りすがりではなく、ビュ-ティー協会の関係者ということで仕事仲間である。不倫についても言い訳できる状態ではない。
高知さんは51歳で一番の働き盛り、高島さんの順調な仕事ぶりがうらやましくて自分が、はがゆかったことは十分考えられる。昔なら髪結いの亭主はうらやましがられる男の筆頭だった。ちょっと前ならヒモ暮らしの左うちわなのである。でもそれは高知さんのプライドが許さなかったのだろう。男ならオレだってと、できるところみせたかった。
そこまではいいが、問題は次の手段である。カミさんには相談しないで、すべて自分の考えで行動した。仕事仲間で若い女性と過ごす時間が多くなると、朝まで付き合うことになった。仕事がうまくいかないとうっぷんばらしに大麻に手を出した、のような悪循環になってしまったと思う。高島さんは忙しくて、会う時間も少なく、会っても仕事の相談相手ではない。
高島さんは本当に知らなかったと思う。夫婦でも頭の中まではわからない。考えていることは口に出して、相手がわからなくても、相手の前でぼやいてみせることは必要だった。夫婦仲が冷えていなければだが。
今回の問題は夫婦の関係をもう一度見直すよい機会である。相手のことを知っているようで知らないのが夫婦である。一番いいのは、若いうちから強みだけでなく弱みも相手にみせることである。年寄りの病気自慢は相手に弱みを見せることで、親近感やコミュニケーションをとりやすくしている。
うちもお互い相手に弱みがあるので、カバーしあわないと生きていけない状態になっている。不倫や大麻の余裕はとても考えられない生活である。お金の問題も含めて、隠し事がない方が、気楽に生きていけるのではないか。